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Diary

八王子2日目。

体調不良で"Honey bunny"2日目を延期することになりました。
楽しみにしてくれてたみなさん、ごめんなさい。

しばらく体調を崩していて、初日もどうしようか悩んでいたのですが、立ち止まる勇気が持てませんでした。
楽しみにしてくれてるみんなと、一緒に歩んでくれているゆかり組のみんなの期待に応えたかった。

皮肉にも、声は比較的綺麗に出せる状態。
ただ身体は悲鳴をあげ続けていました。
体調を崩した、というと職業上「声が出るなら良かった」と受け取られることが多く、
それはそうなのだけど、楽器(声帯、喉)が無事でも、
演奏する私(身体)がダメだと思うようにお芝居や歌うことはできないのにな、と常々思っていました。
だけどそんなのは私のエゴで、これはお仕事なんだから私の気持ちは関係ない。
100点以上は無理でも、せめてその場の合格点を取れるようにと思っていました。
だから今回も、行けないかも…行けるかも…?
と迷いながら賭けに出てしまいました。

私の仕事は無理をしなければいけない仕事だと思っています。
もちろん私だけでなく、社会人のみなさん、学生のみなさんにも
"無理するなと言われても無理をするしかない"局面はたくさんあると思います。
その時に自分が何を優先して何を選択するかは自分次第です。
その選択が結果的に正しいのかどうかは終わってみないとわからない。
だから決して私だけが特別ではないのだけど、私は立ち止まることができませんでした。
その結果、今日の公演を延期することなり、他のお仕事もご迷惑をおかけすることになるかもしれません。

15年前なら…10年前なら…5年前なら…一晩寝ればなんとかなった。
当時もかなり無茶な事をしていたけど、
声が出なくなる度に「もうこのままかもしれない」と不安に陥り反省していたのに。

歳を重ねたいま、自分の身体がだんだんと無理をできなくなってきている事を痛感しています。
回復速度もとても遅くなりました。

出来るだけ早く回復できるように、主治医の指示を受けながら治療します。
元気になってみんなのもとに、私の居場所に帰るのを待っててください。

とても長い言い訳を綴りましたが…。

今日、会場に向かっていたあなた。
突然、時間が空白になってしまったあなた。
今日が初日だったあなた。
今日が初めてだったあなた。
今日が最終日だったあなた。
本当にごめんなさい。

心配してくれてるあなた。
本当にありがとう。

眠ったり起きたりを繰り返しながら、たまにSNSを眺めています。
たくさんの励ましの声がとても嬉しいです。

みんなの言葉や、スタッフさんたちやメンバーが送ってくれたメッセージや動画で、
まだ一度しか行われていないツアーの空気を感じて、
昨日会ったばかりなのに懐かしいゆかり組の元気な姿を見て、
くねくね踊る初日のみんなの動画を見て、淋しさを感じています。

今日で音楽活動が最後ならどんな形でもステージにあげるけど、まだ最後じゃないから。だから大丈夫だよ。
と言ってくれたのは、大切な大切なブレーンのCana ariaスタッフ。
あやや、いつもありがとう。
迷惑ばっかりかけてごめんね。

それから本業の関係者の皆さん。
ご迷惑をおかけしたらごめんなさい。

声優としての所属事務所、アミュレートのスタッフのみなさんもいつもありがとうございます。
普段は全然連絡しないのに、こんな時ばかり連絡してごめんなさい。

ごめんなさいとありがとうを言い出すとキリがないけど、
それくらいたくさんの大切な人たちに支えてもらって私は田村ゆかりとして立つことができています。

ひとりぼっちじゃないから安心してね。
そしてあなたも出来れば無理をしないでください。

お互い元気でいましょうね。

もしも許してくれるのなら、、
また、あいにきてね。


もう少し、待っててね。